瑠花は声を詰まらせながら話始めた。


「できないって分かったの……。いくら、これが旦那様の意志だとしても殺せないって……。首を絞めようとしたけど、ダメだった。殺せなかったの。……そしたら、旦那様は机の上に置いてあったナイフをとって……」

「……自殺したんですね」

叶亜が繋げる。

「こんなの間違ってるって思って……!だから、慌ててあの暗号を作ったの。誰かに気づいてもらえるように。」

「だから、簡単じゃないといけなかった暗号……か。あの索条痕は瑠花さんが首を絞めるときについた痕だったんだな……」