とある商店街の中の喫茶店。

レトロな雰囲気に昔ながらの外観。

一見、普通の喫茶店のように思えるが、
違うところがひとつある。

それは、看板にこう書かれていること。

『喫茶店 Toa
マスターがどんなお悩み、依頼でも、なんでも、ご相談承ります。もちろん、依頼料は珈琲を一杯で。』

不思議な喫茶店。

この店の第一印象はそれだけだった。

だけど、今は違う。

あれは、私と彼が初めて出会ったあの日に始まった――。