「そういえば、なぜ書庫に行ったんですか?意味なかったと思うんですけど」

書庫に行っても草木の裏の顔が分かっただけで、何も意味はなかったように思う。

「意味はあったよ。ちゃんとな」

叶亜の不敵な笑顔に詩音は返す言葉を失った。