「瑠花さん。鍵、ありがとうございました」

紳士の仮面で微笑む叶亜。

「いえ。でも何を探してらっしゃったんです?普通、書庫になんて用ありませんでしょ?」

「企業秘密ですよ」

瑠花が「?」と首をかしげた。

そんな様子も気にせず、さっさと行ってしまう叶亜。