「ここですけど……書庫。」 1階の廊下のつきあたりにある古くからの書庫。 詩音は瑠花に借りた書庫の鍵で扉を開けた。 「へえ。やっぱり君の家はどうかしてるな」 叶亜がさっさと書庫の中へ入っていく。 「というか……なんで書庫なんかに?」 詩音は叶亜の後に続いて中へ入る。