「あの女が遺産の相続人でも、あの女は大司さんを殺した犯人でしょ?だったら、遺産は本当の妻の私に渡るんじゃないの?」 

「はははっ!!よく言いますね。自分だって不倫してたくせに」

叶亜がまるで空気を読めてないかのように言う。

「……っ!!あんたには関係ないでしょ!部外者は出ていって!!」

「もうお母さん、やめてよ!!!」

詩音がリビング中に響き渡る声をあげた。