ドアが閉まり、静まるリビング。 「やっぱり、あの女だったのね」 吐き捨てるように友美が言った。 「よかったよ。疑いが晴れて……」 草木と友美がお互いに安堵の表情をみせる。 「でも、瑠花さん。大司さんの遺産はどうなるの?」 瑠花が困ったように「えっと……」と視線を宙に泳がす。