「ち、違うわよ!!それに、私、殺してなんてないっ!!」

「じゃあこのシャツはどう説明するんだ!」

阿部が愛子に返り血のついたシャツを突きつけた。

「そ、そんなもの知らない!!誰かが私に罪を被せるために入れたんだわ!!きっと……きっとそうよ!!」

愛子は阿部からシャツを奪い取ると、思いきり投げ捨てた。

叶亜が何のためらいも無しにキャッチする。