「ふざけないでよ!!私は本当に大司さんのこと、愛してっ……」

「ふざけんな。早く死んでくれればいいのに。だるい。誰がこんな奴のこと、好きなんだよ。早く死んで遺産をわけろよ。じじい。」

叶亜が独り言のように言い出した。

「は?あんた、何言って……」

「見え見えなんですよ。あなたの本心なんて。大司さんの愛人になったのは、ただの遺産目当て。」

「本当……なんですか?」

詩音はおそるおそる口に出した。