なぜ言えないのか?

隠してることでもあるのか?

それを見透かしたように不敵に笑う叶亜。

「言えるはずないですよね?草木さんと不倫してた、なんて」

「えっ!!」

リビング全体がどよめく。

「ち、違うわよ!!不倫なんてっ……」

否定する友美の肩に手を置いたのは、草木だった。