叶亜は瑠花の顔をジッと見つめていた。

「……あの、私の顔に何か?」

「いえ。美しい顔にみとれていただけですよ」

その瞬間、詩音のつま先から全身に震えがはしった。

叶亜は紳士を気取っている。

気取りすぎて、怖いというか、気持ち悪い。

瑠花は恥ずかしそうに頬を赤らめた。

「では、次は、愛子さん。」

叶亜が愛子に目を向けた。