「え、ええ。こいつは警察の協力者のような奴なんで……」

阿部が苦笑いを浮かべる。

「えー。では、まず。アリバイ確認から。……瑠花さん。」

叶亜に呼ばれ、瑠花が「はい!」と返事する。

「あなた、食事を皆が終えてから、大司さんの散歩の時間まで、何してました?」

「一人で、洗濯をしていました。」

「洗濯?いつもあなたが?」

「はい。家政婦の仕事です……」