「たたたたたたた

巧くん!!??」


きつく抱き

しめられた私は

身動きが取れず

固まっていた。


すると巧くんは

私の耳元で

こう言った――…。


「俺、真帆ちゃんのこと

好きに

なっちゃったかも――…」


は、はいいぃ

いぃぃいい!!!????


私はうるさい心臓を

必死で静めて

口を開いた。


「巧くんと喋ってると…

胸がドキドキするの――…。

この気持ち…なに――…?」