八坂世緒Side




「最近涼香、植木と一緒にいるよなぁ」




「そうだな。口より手を動かせ」




「絵馬はいいよな〜最近須佐と良好なんだろ」




「かまってちゃんかお前は」





女子達が揉めてから少し経った。
それから植木と涼香がすごく仲良くなった。


…おかげさまで全然構ってもらえない。




「俺じゃなくて本人に言えよ」



「言えないから困ってんじゃんかぁ」



保健体育委員ってこんなに仕事あったけ?
体育祭は楽しみだけど楽しみじゃない!


だって、人に囲まれるから全然涼香と話せなさそう。



遠足のときなんて散々だ。


絵馬も絵馬で一人一人構ってるし。


 

「俺、植木さん嫌いになりそう」

 
 

「理不尽だな、おい。まぁ、あんまり好きなタイプでは無いな」



「辛口になったけど、今の植木の方が明るいよな」



「よく見てんな」



「涼香見てると必然的にいるんだよ!」



絵馬は器用だから一人で作業してくれればいいのに。



「体育祭といえば二人三脚だな。良かったじゃん涼香とくめて」




「ほんと焦った。いきなりクラスメートと出るって行ったんだよ!!他の奴と出ようとしてたんだよ!!」




「気持ち悪い。落ち着け世緒、ひかれんぞ涼香に」





「それはヤダ」






涼香は自分が男子に人気がある事を知らない。
須佐は気付いてるみたいだけどあえていいっていない気がいてならない。



俺、嫌われてる?




「そういえば久良は?」




「お前が涼香って言ってる間に蘇我さんのとこ行ったわ」





「抜け駆けずるい。俺もあんなに単純になりたい」





「お前も十分だ」


 


「嫌味だよね!!」  





早く涼香の所に行きたい。