「柚葉。」


2人掛けのソファに座った玲央は、私に隣に来るよう言う。


隣に座ると、ニヤニヤする薫と優。


「座っちゃったね、優。」


「座っちゃったな、薫。」


意味深な会話をする二人。


はっきり言って気持ち悪い。


「座っちゃダメだった?」


「むしろ座ってほしかった!」


「ん?」


意味わかんない。


「総長の隣に座れるのは、姫ただ一人。

だからそこに座った柚葉ちゃんは正式に姫になったってこと」


優が説明してくれた。


「そうなんだ」


座んなければ良かったかも


でも、隣に座る玲央が離さまいと腰をしっかりガードしてるから動けない。


やることなくてヒマ。


恭介はパソコン。

薫と優はお喋り。

玲央は私の髪を弄ってる。


「玲央ヒマ。」


「………」


無視とかムカつく。


ードカッ


「…ってぇ。今本気でやったろ。」


「ふん。」


ムカつくから、玲央のお腹にパンチしてやった。


そしてツーンとそっぽを向く私。


鳩尾ら辺狙ったから、痛かったのかもね。


「なぁ柚葉。」

「………」

「柚葉。」

「………」


「えっ、何してんの?」

「ケンカ?」

「玲央が手こずってるとか……ぶふ」


何が起きたのか疑問に思っている恭介と
薫。
そして玲央を見て吹き出した優。


「うっせ」


優を睨んでからまた


「なぁ柚葉。」

「………」