30分位で着いた倉庫は、
「でか……」
想像していたボロボロのとは違って、
デカイし綺麗。
外には、たくさんのバイク。
「僕も初めてここ来た時、デカ!って言ったー。
やっぱ思うよねー!」
薫はそう言って、恭介と優と先に倉庫に入っていった。
「柚葉行くぞ。」
「うん」
玲央が腰に手を回して、倉庫に入る。
「「こんにちわ総長!」」
倉庫に入るなり、たくさんの野太い声をした男子のデカイ挨拶。
気持ち悪……帰りたい。
「あぁ。」
そう言ってスタスタ歩く玲央。
私の腰に手を回してるから、私も必然的に歩くことになる。
ここに来てまで、穴が空くんじゃないかって位の視線。
玲央が脚を止めたのは、3メートル位ある台の上。
そこには、3人が待っていた。
下を見れば……
あー、気持ち悪い。気持ち悪い。
学校の集会のように綺麗に整列した
何百人といる男。
ついでに言うと、頭がカラフル。
色鉛筆が全色揃うよ。
そう言えばみんな学校はどうしたの?
サボりだよね。
まぁ、私には関係ないけど。
ってか、玲央が台に登った瞬間から、物音一つしなくなって静かになった倉庫。
下の男達は、みんな玲央を尊敬の眼差しで見ている。
玲央は慕われてるんだね。