「そういや、ユウナちゃんは?」

ケンジは言った。

「私は普通の学生よ。歳は22。別に特に何もない地味な生活をしていたわ」

「地味って?」

夏輝は言った。

「学校では、馴染めなくて......浮いてる」

「あぁ、よく......分かるよ」

「気遣わないで」

そう言って、ユウナはブラックルームの壁際で床に座り込んだ。

「京子さんは?」

夏輝は、京子にそう言った。