ガラガラ

え?
私は目を疑った、いつも教室に入ってくる
担任の先生とはちがう人が入ってきた。
しかもそれは、
私の好きな人
峯岸翔太先生、峯ちゃんだし。

「担任の黒澤先生は、分け合って退職され
 ました。なので、今日からこのクラスを
 受け持つことになります。
 これから半年よろしくな!」
 
「黒澤先生なんでよ~泣」
「先生好きだったのに」

などと、皆の声が聞こえる。
私も、黒澤先生の事は好きだった、
でもそれは先生として、
今の私には、黒澤先生の退職よりも、
峯ちゃんが担任って事が頭から離れなかった。

黒澤先生には申し訳ないけど。

「真悠真悠!!」

「え、あ、詩織。」

ぼーっとしてた私に詩織が話しかけてきた。

「良かったね!峯ちゃんが担任になって!
 黒澤先生の事は残念だけどさ。」

詩織が笑顔と、泣き顔を一緒に見せた。
詩織、黒澤先生の事尊敬してたしね。

「そだね、これから半年がんばろ!」

「真悠のドキドキメーターもアゲアゲになるしね!笑」

な、なにを言っているんだこの人は、

「そんな事ないからね!!」

「へえー、どうかな、ニヤ」

「ニヤニヤするな!!」

詩織のにやけ顔は気持ち悪い笑

「おーい、そこの二人うるさいぞ!」

ドキッ
『「はーい」』

あー、こんな事でドキドキしてたら、
これから、大丈夫かな??