~カリカリ カチカチ~

ただいま、国語の授業中

「ここまでだから、皆ちゃんと書けよー」

 チョークをもちながら、言ったのは
 峯岸翔太先生。
 国語の先生とは、全然イメージつかない
 のに…笑

「3、2、1、0…」
~キーンコーンカーンコーン~

「やった!ピッタリだよ!詩織!」

 私の楽しみ、チャイムカウントダウン!
 今日も当たった!!
 もうプロ並です。〔どんなプロだよ〕
 自分でノリツッコミしてると、

「あー、すごいすごい〔棒読み〕」

 え、詩織さん棒読み過ぎませんか?

「ひどいよー、そんな言い方 泣」
 かわいく、嘘なきしてみたものの、

「はいはい、嘘なきすごいよー」

「う、やっぱりバレたか笑」

「バレバレすぎだし!笑笑」

「まじ?笑笑」

 かわいくテヘペロしてみたり、
 詩織と大笑いしてるこの時間が
 とっても大スキ♡

「おい!」

 ビクッ

「鈴木、岡村まだ授業おわってないんだが?そんなにおもしろいことあるのか?
先生にも教えてくれ ニヤ」

 う、こわい、峯岸先生のその顔は笑ってるのに、目は笑ってない。
本当にヤクザのようなこわさ。

「えー、こわーい峯ちゃん」
 
 詩織さん。あなたはなにを言うの…

「なんだ峯ちゃんって、やめろ!」

 こわい。この流れは絶対、居残りだし、
 
 でも、峯ちゃんの方が言いやすい笑

「峯ちゃん許してー」

 私もかわいらしく、言ってみた。

「鈴木までなに言ってんだ!居残り決定!!」

 やっぱり、居残りじゃん!
 だれだよ峯ちゃん怒らしたの!
 あ、私か!笑笑
 居残り嫌すぎて、笑えてくる。
 周りからみたら、
 変人だな…

「真悠ー?大丈夫かー?」

 詩織が私の顔の前で手を振ってる、
 おまえさんのせいでもあるぞ!!

「居残りやだよー、部活いけないじゃん!泣」
 
「まーそうだね、いいんじゃない?1日位!ニカ」

 詩織の笑顔を睨んで私は涙目になった。

「ごめんごめん。嘘だよ、うちも部活行きたい!」

「バーカそんなんで、泣きませんよー笑」

「あ、嘘なきかい!!笑」

「やーいだまされたー笑笑」

ゴンッ!

え?私のひじになにか当たった?

「いって、」

え?峯ちゃんじゃん!!
ん、この状況は
私のひじが、峯ちゃんに当たり、
いたいって言ってるって事は、
…やばい!!!怒られる。

「ごめんなさいごめんさないごめんさない」

ごめんさないを連呼してる私に峯ちゃんが
近づいてきて、怒られるって、おもったら、

ポン

「え、」

峯ちゃんは優しい顔して、私の頭を
撫でてた。




ガシ!グシャグシャグシャグシャ

「わぁー、やめて、峯ちゃん!」

私の頭をつかんで、髪をグシャグシャに
し始めた、

「ちょ、やめて峯ちゃん!!」

「お前はいつも、周りを見ないからこんな事になるんだよ!ちゃんと周りを見ろ!」

そういって、ちょっぴりイジワルな笑顔を
見して、歩いていってしまった、

「なんだんだよー峯ちゃんは!!」

でも、あの笑顔、かっこよかったな。
ドキドキ、
え?なに私ドキドキしてんの?
やだやだ、峯ちゃんにドキドキしてるなんて、やだ!

「ぶ、ぶっはははー」

大笑いしてる詩織にきずいて、私は詩織を
軽く殴った。

「ごめんごめん、でも峯ちゃんうけるわ!笑」

「痛かったんだから!」

「でもさ、真悠顔赤いよ?ニヤ」

「赤くないし!にやけるな!!」

「お、照れてますなー、もしかして、
 峯ちゃんの事好きなのか??ニヤニヤ」

「ニヤニヤするな!!そんなことないからね!!」

口ではそんな事いったけど、詩織の言ってるとおり、私は峯ちゃんが好きなのかな?