多目的ホールには、1年、2年、3年の順に入っていく。



私たち2年がちょうど座るくらいに3年が入ってきた。



それと同時に私は桜井先輩を探す。



もう、桜井先輩がいると思ったらすぐに探すってことが癖になっちゃってるな。



話し合いが始まると、桜井先輩が前に出て仕切り始めた。



完璧にことをこなすところが、さすがだなって感心。



質問が出たらわかりやすく簡潔に答えているし、意見が出たらそれをきっちりまとめる。



私はここまですごい人だとは知らなくて驚きと、かっこいいって思いでいっぱいになった。



話し合いは聞かずに、桜井先輩だけを見ていた。



そんな時。



ぱち、っと目と目が合った。



きっと、気にしないですぐにそらされてしまうんだろう、と思ったいたら。



桜井先輩はニコッと笑ってから、少しして目をそらした。



その姿にどれだけ心拍数が上がったことか。