そうして歩いて行くと、さっき降りた電車にまた乗って、家とは反対側に進んでいく。
学校の近くの駅で待ち合わせだったから、その近くで何かするんだと思ってたけど、違ったんだ。
じゃあ、この先にあるいろんなお店があるところかな?
その予想も、すぐに違ったとわかる。
俊ちゃんについていって降りたのは、そのお店がいっぱいあるところの一つ前の駅。
ここは、お店とかほとんどない、自然がいっぱいなところ。
自然は綺麗だけど、何しに来たんだろ?
待ち合わせ時間はもうすぐおやつの時間ってくらいだったから、もうすこししたら日が暮れてしまう。
そう思ってどこに行くかを質問するけど、「まだダメ」と言って教えてくれなかった。
もう、いいじゃんか。
心の中でそう呟く。
そうこうしているうちに、日は暮れていて。
さっきから急な道を歩いているけど、本当にどこに行くの?
その疑問は、次の瞬間解決した。