やっぱり、会わないほうがよかったのかな。
私に気を使って会ってくれるってなっただけかもしれないし。
「蓮、先輩」
「ん?あ、美音...って」
私が声をかけると、蓮先輩が気づいて私の名前を呼んだ。
だけどそこから、停止。
え、なんで止まった?
「あ、あの...?」
「...ん?なんでもない!」
蓮先輩がそう言うから、向かい側の席に座ったけど。
今、止まったのは私を見て、だよね?
顔に何かついてるとか?
いや、でも顔を見て止まったんじゃないし。
そこでなんとなく顔を下に向けると。
「あ!もしかして...」
このワンピース?
「え、何?」
「さっき止まったのって、このワンピースのせい、ですか?」
「...あ、気づかれた?」
やっぱり!
ってことは...。
「変、でしたよね。こんな格好似合わない...」