塾の自習室、君は壁際の席に上着も着たままマフラーも巻いたまま、座って開いたノートを読んでいた。


高1の冬、入学してちょっと落ち着いてでも早くも進路選択を余儀無くされてなんだかなーと思いながらただなんとなく、僕は生活していた。

部活も勉強も中途半端。

何をすればいいのかも、もはやわからない。

ただ部活帰りに塾に通う生活を繰り返していた。