そして、家に帰って蓮が私の部屋にアルバムを持ってやってきた。
そのアルバムは何年か前のもので、バスケクラブのメンバーがプレイしてる写真や集合写真が綺麗に貼ってあった。
その中のまあまあ古い男子の集合写真を見せてくれた。
「あのな、この1番右にいるのは裕太先輩」
今と全然変わっていなく、一目でわかった。
「それから、隣にいるのは大輝先輩と拓磨先輩。で、1番前の列は卒業した先輩で、その後ろにいるのは俺の学年のやつら。で…」
他にもたくさん紹介してくれたのに、最後の1人だけ残しているのを見せずにアルバムを閉じてしまった。
もしかして、それって蓮が言ってたショックなこと?
確かに今見てきた中で嫌だったことは何1つないし…。
「ねぇ、まだあと1人残ってるんだけど」
「あっ…」
ばれてしまったと言わんばかりの顔で、蓮は迷いながらも私に見せてくれた。
「…嘘でしょ、?」
言葉が漏れてしまった。
決して言いたかったわけじゃない。
無意識のうちにでていた。
その写真に載っているのは私の元彼だった。
しかも、その元彼は私に束縛をしてDVしそうになった男だった。
それに彼は、隣の写真で仲良く女の子とピースをしている。
写真からしても、これは明らかに私と付き合ってる時のものだった。
浮気なんて知らなかったし…。
束縛への恐怖と浮気をしていたという事実への苛立ちで、私はおかしくなってしまいそうだった。
自然と身体が震え、全てを破壊したくなる。
何もかもどうでもいい気がした。
あの時の記憶が嫌でもどんどんよみがえってくる。
「…蓮、ごめん。1人にしてくれないかな」
私は今だせる精一杯の声で言ったのに、声が低くてどうしても震えてしまう。
「えっ、でも…」
「いいから1人にさせてよ!」
私は泣きながら蓮に怒鳴った。
完全に八つ当たりである。
「わかった。なんかあったら、俺部屋にいるからいつでも言えよ」
そう言って蓮は、私の頭をぽんぽんっと叩いて、アルバムを持って出て行った。
そのアルバムは何年か前のもので、バスケクラブのメンバーがプレイしてる写真や集合写真が綺麗に貼ってあった。
その中のまあまあ古い男子の集合写真を見せてくれた。
「あのな、この1番右にいるのは裕太先輩」
今と全然変わっていなく、一目でわかった。
「それから、隣にいるのは大輝先輩と拓磨先輩。で、1番前の列は卒業した先輩で、その後ろにいるのは俺の学年のやつら。で…」
他にもたくさん紹介してくれたのに、最後の1人だけ残しているのを見せずにアルバムを閉じてしまった。
もしかして、それって蓮が言ってたショックなこと?
確かに今見てきた中で嫌だったことは何1つないし…。
「ねぇ、まだあと1人残ってるんだけど」
「あっ…」
ばれてしまったと言わんばかりの顔で、蓮は迷いながらも私に見せてくれた。
「…嘘でしょ、?」
言葉が漏れてしまった。
決して言いたかったわけじゃない。
無意識のうちにでていた。
その写真に載っているのは私の元彼だった。
しかも、その元彼は私に束縛をしてDVしそうになった男だった。
それに彼は、隣の写真で仲良く女の子とピースをしている。
写真からしても、これは明らかに私と付き合ってる時のものだった。
浮気なんて知らなかったし…。
束縛への恐怖と浮気をしていたという事実への苛立ちで、私はおかしくなってしまいそうだった。
自然と身体が震え、全てを破壊したくなる。
何もかもどうでもいい気がした。
あの時の記憶が嫌でもどんどんよみがえってくる。
「…蓮、ごめん。1人にしてくれないかな」
私は今だせる精一杯の声で言ったのに、声が低くてどうしても震えてしまう。
「えっ、でも…」
「いいから1人にさせてよ!」
私は泣きながら蓮に怒鳴った。
完全に八つ当たりである。
「わかった。なんかあったら、俺部屋にいるからいつでも言えよ」
そう言って蓮は、私の頭をぽんぽんっと叩いて、アルバムを持って出て行った。