それからしばらく。





この間花乃ちゃんから聞いた、あの子の名前。





来栖、萌絵さん…!






俺が来栖萌絵さんに気があることを伝えといてって花乃ちゃんに頼んどいた。






さすが花乃ちゃん、喜んで引き受けてくれたし、花乃ちゃんなら俺のことかっこよく言ってくれるだろ!







数日間ドキドキしてたら、ある日、花乃ちゃんから1枚のメモ用紙を渡された。






「ここに萌絵ちゃんのメアドと携帯番号が書いてあるんで、連絡欲しいそうですっ!陽大先輩、良かったですね。」






花乃ちゃんがそう言うのを聞きながら受け取ったそのメモ用紙は、俺には実際の何倍も重く感じたのだった。








その日家に帰ってから、早速メールしてみる。












そしたらすぐ返事が来て、ちまちまメールすんのももどかしいから、電話しましょうってことに!