そんな俺と、花乃ちゃんばかり目で追ってる悠哉をよそに、4人は3人と1人に分かれてそれぞれの教室に戻ってった。
と、とりあえず、弁当食いながら冷静になるか…。
「おい、悠哉!弁当食うぞ!」
「ん。」
もたれてた手すりから体を起こした悠哉は、俺の顔を見ると、不思議そうに聞いてきた。
「陽大、顔赤いけど?」
「そっ、そうか!?ちょっと暑くなってきたからかもな!」
「ふーん。…俺腹減った。」
悠哉が鈍くて良かった…!
俺がまさか一目惚れから恋してるなんて知ったら、絶対悠哉にからかわれんもんな!
それは恥ずかしい。
悠哉だけじゃなくて、他の誰にも知られたくねーし!
知られないように心がけようと静かに心に誓って、悠哉と教室に入り、2人の机をくっつけた。