「あ。」 悠哉の声にパッと顔を上げたら、花乃ちゃんの姿が窓の下に消えていったところが見えた。 えっ、花乃ちゃん転けたのか!(笑) 部室でもよくつまずいたり転んだりしてるし、花乃ちゃんちょっとドジなとこあるよな! そう思ったとき、花乃ちゃんが消えると同時くらいに、一緒に消えた1人の子がいた。 その子は転けたんじゃなくて、自分からしゃがんだっぽい。 しばらくして、その子に手を引かれて立ち上がる花乃ちゃんが見えた。