「旭先輩って、今の?イケメンだったよね!」
「うん。」
短い返事しかできないくらい、余裕がなくなってた。
「花乃の初恋はあの人かー!あたし、応援するよ!」
「うん、ありがとっ。」
初恋…。
わたし何にも分かんないから、きっと千海ちゃんや遊ちゃん、多分萌絵ちゃんにも頼っちゃうと思う。
だけど、先輩に振り向いてもらえるように頑張ろ!
「もう、その笑顔が可愛いんだよ、花乃!」
「えー、何てー?聞こえなーい!」
もうお世辞は聞こえない振りしちゃえ!
「あーはいはい!とりあえず、これ運ぼ!」
わたしはコクリと頷いて、2人でダンボールを運び始めた。