「花乃ちゃんも遊ちゃんもあんなの相手にしにいで!さっ、やろう!」
桜子先輩がマリンバに向き直って、わたしと遊ちゃんもそれに続く。
「分かってねーなぁ。」
奥村先輩は軽くため息をつくと、ポケットに手を入れて、またどっかに歩いてった。
「あいつはただのサボり!ばか!いっつもそうなんだから!この前だってね…」
桜子先輩、ずっと奥村先輩の愚痴言ってる。
遊ちゃんを見ると、遊ちゃんも困った感じで笑ってた。
「あの、桜子先輩!」
なかなかとまんないよ~。
最後まで聞くしか、しょうがないかな。
って、あきらめてたら…