部室に戻る前に、ちゃんと言っとかなきゃいけないことがある。 「次からは俺が花乃を守るから。」 絶対守ってみせる。もうケガなんかさせない。 花乃に気遣われんのも嫌だ。 だって花乃は俺にとって特別な女の子。 「もう花乃は俺のもんだもんな。」 花乃をのぞき込みながら、いたずらっぽい笑みで言う。 やっぱり花乃の顔はリンゴみたいに赤くなった。