「あーもう。俺だっせーの。」




花乃の手を握ってない方の手で顔を押さえる。



「俺男なのに花乃に守ってもらったし、結局花乃に告白させちゃったし。」




ま、俺が花乃を好きなのに自分で気づくのにはもうちょいかかっただろうけど。




「俺からしようと思ってたんだけどなー。」とかつぶやいてみる。




これは半分冗談で、半分ほんと。





「先輩は最高にかっこいいから安心してくださいっ！じゃなきゃ、先輩のことを好きにならないですもん。」





「…当たり前だろ？花乃の彼氏なんだから。」




可愛いこと言ってくれる、俺の彼女。




「俺の彼女の可愛さは、世界中の誰にも負けねーの。」




笑って言ったら、花乃は顔をまた真っ赤にした。




「よくそういうキザな台詞言えますね。…嬉しいですけど。」





何なの、最後の付け足し。



花乃がそんな反応するから、どんどん言葉が出てくるんだ。