「そう言えば、何でわたしが高熱出したこと知ってるんですかっ?」
「あー、陽大とメールしてたから。」
陽大からのメールは、花乃のことばっかだったな。
ん、何か花乃がもじもじしてる。
「あのっ、わたしも悠哉先輩のメアド、知りたいです…。」
嬉しかった。
俺だって、花乃のメアド知りたいし。
「じゃ、花乃のメアドと交換な。」
「やった!嬉しい…。」
普段人のことはあんま興味ないし、特に女子なんか何考えてるかさっぱり。
けど花乃は素直にリアクションするからたまに照れるんだよな。
「先輩、あと2日待ってますから!」
送った方が良いか、でもめんどいしな…って考えてるうちに、花乃は帰りの準備を終わらしてしまった。
「おー。またな。」
最後、何でか花乃は赤くなりながら歩いてった。
久しぶりに見たな、リンゴ顔。