「わたし、悠哉先輩を守りたかったんです。それができて今はすごく嬉しいし、先輩にケガがなくてほんとに良かった…。」
言いながら、先輩に歩み寄る。
少し上にある、先輩のきれいな目を見つめながら。
「先輩が笑うと、わたしも幸せ。一緒にいたいって思えるのは先輩だけ。いつも先輩のことばっかり考えちゃうし、ちょっと悔しいけど…。」
先輩のすぐ前まできて、足を止める。
「先輩が好きですっ。」
制服の袖をくしゃって握りしめる。
「わたしの気持ちの意味、分かりますかっ?」
先輩はすごく鈍感だから、ちゃんと気持ちが届いたか不安だった。