「昨日、やっと悠哉が顔出したからちょっと色々締めてやんなきゃって思ってたんだけど。」
「あ、はい。」
遥斗先輩が怒ったときのオーラを思い出して苦笑いになる。
「悠哉、部活に来るなりすぐスネア叩き出して、最後まで練習してたんだよ。それも、黙りこくって、真剣な顔つきでさ。」
悠哉先輩が?
人前じゃ、ほとんど練習しないのに…。
「すげービックリしたから、怒る気なくしたよ。よく考えたら、花乃がケガしたの知ってたんだな。」
だから、コンクールに出れないわたしの代わりに、嫌いな練習に真面目に参加したの?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…