「私は鈴宮良花。

良花でいいわ。

そして姉の」


「鈴宮咲良よ。

私も咲良でいいわ。」


自己紹介ってこんなに個性が出るものなんだ……


あれっ?

さっきから翔が難しい顔してるけど、どうかしたのかな?


「翔、どうかしたの?」


やっぱりお姉ちゃんも気づいてたか。


「あぁ、1つ気になることがあって。

あのさ、咲良と良花って王族の鈴宮家じゃないよな?」


気づかれちゃった。


実は私達は全ての貴族の頂点に立つ、王族の鈴宮家なの。


そして5大大貴族っていうのは、下級から上級まである数々の貴族のトップ5の事。


私はお姉ちゃんに言おうよってテレパシーで送った。