麻袋に入れられていたカイルの遺体。
恐らく敵兵が、運んできたのだろう。
シリウスは、意に添わなかったカイルを殺し、見せしめにしたに違いない。
カイルの亡骸をシオンに送り付け、彼女の心を踏みつけ、黄金族人間全員に自分の冷徹さ、非道さを知らしめたかったのかもしれない。
それでシオンは……。
当初、ファルは悩んでいた。
シオンを戦線に連れていくのは大変危険だ。
だが、このままケシアに留めておいて、再び拉致されるのはどうしても避けたい。
かといって、護衛をつけて王都リアラに戻すのも道中が危ない。
とにかく、シオンを自分の傍に置いておきたかったのだ。
だが、またしても俺はシオンを離してしまった。
恐らく敵兵が、運んできたのだろう。
シリウスは、意に添わなかったカイルを殺し、見せしめにしたに違いない。
カイルの亡骸をシオンに送り付け、彼女の心を踏みつけ、黄金族人間全員に自分の冷徹さ、非道さを知らしめたかったのかもしれない。
それでシオンは……。
当初、ファルは悩んでいた。
シオンを戦線に連れていくのは大変危険だ。
だが、このままケシアに留めておいて、再び拉致されるのはどうしても避けたい。
かといって、護衛をつけて王都リアラに戻すのも道中が危ない。
とにかく、シオンを自分の傍に置いておきたかったのだ。
だが、またしても俺はシオンを離してしまった。