シオンは、カイルの光を失った青い眼を見つめながら、彼の言葉の数々を思い返した。

『君を守るためなら、なんだってする』

『僕が、君を守るから』

『僕が……俺が、どんなに君を好きか、君は全然分かってない』

それから指に触れ、次に唇に触れる。

幾度となく抱き締められた腕。

口付けられた唇。

あのときの温かさはもうない。

シオンはカイルの死が、自分のせいだと思えてならなかった。

「ごめん、ごめんカイル。本当にごめんなさい」

カイルの死に対する懺悔の思いが涌き水のように溢れた。

もう、誰も死んで欲しくない。