「守護する者ね」

「あなたを術で見えなくして、王ダグダから守ったわ」

「守護する者は王ダグダに連れ去られたわ」

「巫女レイアの予言通りに」

つまり、こういう事?

私と香は黒い煙に、黄金族人間の治める国に連れて行かれて、香だけが私をかばって、その王に連れ去られたと…?

嘘…、最悪。

シオンは痛む体に顔をしかめながら大きく息をついた。