鞍の部分は分厚い布製で、しっかりと両側に鐙が縫い付けられていた。
うん、いけそうだわ。
「馬を」
アルゴが一頭の馬の手綱をひき、その手綱を手渡すと、香は馬の瞳を見上げて微笑んだ。
「あなたは、あの時の子ね。
少しじっとしてて」
馬の背に鞍を置き、首に回した紐を胸の前にあてがい鞍に結ぶと、腹帯にしっかりと結んで固定し、香は馬の頬を優しく撫でた。
それからおもむろに鐙に足をかけると、グイッと膝に力をいれて馬の背にまたがった。
「鐙には、爪先を乗せる感じで。この鐙があることによって、簡単に立ち上がれるし、弓の的も定まりやすい。剣だって今より構えやすいし、振りおろしやすくなるわ」
おお!と、アルゴが感嘆のため息を漏らした。
「これで、馬を太股で挟んで立ち上がらなくてもいいって訳か。楽になるぜ」
うん、いけそうだわ。
「馬を」
アルゴが一頭の馬の手綱をひき、その手綱を手渡すと、香は馬の瞳を見上げて微笑んだ。
「あなたは、あの時の子ね。
少しじっとしてて」
馬の背に鞍を置き、首に回した紐を胸の前にあてがい鞍に結ぶと、腹帯にしっかりと結んで固定し、香は馬の頬を優しく撫でた。
それからおもむろに鐙に足をかけると、グイッと膝に力をいれて馬の背にまたがった。
「鐙には、爪先を乗せる感じで。この鐙があることによって、簡単に立ち上がれるし、弓の的も定まりやすい。剣だって今より構えやすいし、振りおろしやすくなるわ」
おお!と、アルゴが感嘆のため息を漏らした。
「これで、馬を太股で挟んで立ち上がらなくてもいいって訳か。楽になるぜ」