◇◇◇◇◇
「やだ、自分でするから触らないでっ!」
カイルの部屋に、シオンの悲鳴のような声が響いた。
朝の光が部屋に差し込み、それと共に穏やかな風を感じたが、二人ともそれどころではなかった。
「自分でなんか無理だろ。諦めろ」
「自分でやる方が、加減が出来るもん」
シリウスに刺されたシオンの傷の状態を見て、カイルが抜糸しようとしたのをきっかけに、二人の攻防が展開された。
「カイル、痛いのは嫌なの、怖い」
足首に伸びてきたカイルの手をギュッと掴んで、シオンは眉を寄せた。
七色の瞳が真っ直ぐにカイルを見つめる。
カイルがクスッと笑った。
「痛くしないから」
「やだ、自分でするから触らないでっ!」
カイルの部屋に、シオンの悲鳴のような声が響いた。
朝の光が部屋に差し込み、それと共に穏やかな風を感じたが、二人ともそれどころではなかった。
「自分でなんか無理だろ。諦めろ」
「自分でやる方が、加減が出来るもん」
シリウスに刺されたシオンの傷の状態を見て、カイルが抜糸しようとしたのをきっかけに、二人の攻防が展開された。
「カイル、痛いのは嫌なの、怖い」
足首に伸びてきたカイルの手をギュッと掴んで、シオンは眉を寄せた。
七色の瞳が真っ直ぐにカイルを見つめる。
カイルがクスッと笑った。
「痛くしないから」