俺に笑いかけたシオンを、胸に抱きたい。

抱き締めて口付けて、俺を感じてもらいたい。

目眩くような快感を、与えたい。

俺に感じる声を聞きたい。

俺が抱くと、シオンはどんなふうに感じ、どんな風に乱れるのか。

シオンに、俺の生み出した世界を味わわせたい。

カイルは目眩がした。

想像しただけで身体が疼く。

好きだ。

シオンが好きだ。

離したくない!

カイルはシオンを見つめた。

シオンの悦ぶ顔を想像しながら。