世界中探したって、こんな家族そうそう居ないと思う。改めて感謝だ。




こんなに幸せでいいのかってくらいで、こんなに幸せだからこそ、未来の自分の姿に怯えてしまう。




また一人ぼっちになるんじゃないかって。

前までの自分の生活に戻るんじゃないかって。

怖くて怖くて、震えてしまう。




いつまで続くか分からない。先が見えない人生。

この幸せはほんの一時なのかもしれない。




いつか、また過去の苦しい生活に戻った時、こんな幸せが私にもあったんだと、心に刻み残しておきたい。




こんな幸せがあって、こんなに幸せだったって事に感謝したい。ずっと覚えておきたい。




こんな事を思い考え、毎日を過ごす美優を、いつの間にか本当の家族様に心配してくれたのは、勿論高瀬家の家族。皆だった。




美優はずっと幸せで居てもいいのかな?

そんな事を思って居ると

"勿論いいんだよ"そう言ってくれる様な。そんな家族。


改めて知る家族の優しさ。
大好き。好き。
一生大好き。




抱き枕をギュッと抱きしめて、美優は深い眠りについた。