「男の目なんか気にしねぇーで、化けの皮脱げよ?お前らみたいなの一番ムカつく」

竜の言葉は凄く効いたと思う。あの威圧からして。




「この女が悪いんだよ!」

ヒステリックな声を優ちゃんが上げた。




「は?意味分かんねぇー」

「…この女が高瀬君と高瀬先輩と一緒に居るから!
"家族みたいな人"とかほざくから悪いんでしょ!
優達の気持ち知ってる癖に!最低じゃない!こんな女をなんで庇うのよ!
見損なったよ。高瀬君がそんな人だなんて。」




竜はフッと笑って

「お前らにどう思われ様と、どうだっていいし。
ただ、美優に何かしたら許さない。」




そう言って竜は、美優に歩みより

「行くぞ」

えっ?

ポカーンとしている美優をよそに、竜は美優の腕を引っ張って、校舎を出た。