翌日、いつもと同じ様に慶太と竜の間を歩く。

内心びくびくしていた。
昨日の事突っ込まれても仕方ないから。

それに、慶太と竜は気づいてると思う。

美優が帰りに寄る場所なんてない事を。




「昨日の事、正直に言え。」

やっぱり気づいてた。




「えっ…ちょっと寄り道しただけだよ?」


なんとか誤魔化そうとする美優に、念を押すように…




「どうした?」

ここまで心配されて、言いたく無い事も、言わなくてはならなくなる。

「呼び出しされたの♪」

出来るだけ明るく言ったつもりだった。




でも、目は笑ってなくて勘の鋭い竜は直ぐに


「何された?」

今度はさっきより優しく聞いてくきてくれる。

「話しただけだよ。そんな心配しないで。私は大丈夫。ほら、この通り♪」

出来るだけ満面の笑みを2人に向けた。




「なら良いけど。」

慶太は微笑んで言った。

「うん」

「でも、今度からは絶対に俺か慶太と帰れよ。」

「はい!」

「よし。」