翌日、いつもと同じ様に慶太、竜と一緒に登校する。
ふざけあって、いつも遅刻寸前に教室に着く美優たちの周りには、同じ制服の子は居ない。
だけど、そんな事気にせず登校する美優たちはマイペース過ぎで、自己中なんだろう。
門の前で一番しつこい先生が、腕を組んでいかにも"お前らを待ってた!"って感じで待ち構えている。
「お前らは毎日何で遅刻寸前に登校してくるんだ!」
「朝からそんな怒っていると、頭が破裂しますよ?」
真顔で慶太が先生をからかう。
それを見て、笑えをこらえる美優と竜。
「なんだとー!」
顔を真っ赤にしてキレる先生。
「ほら破裂!」
今度は笑いながら竜が先生をからかった。
「逃げるぞ!」
言葉を失い怒りに満ちている先生の顔に危険を感じたのか、慶太が走りだした。
「こらー!」
それに少し遅く気づいた先生が追いかけてくる。
慶太と竜は楽しんでいるみたいで、校庭を走り回っている。
なんか青春を感じちゃう。
あっ…これが青春なんだ…。自分でいった言葉に納得してみた。