そう考えると、きりがない。
まだ薄く残っている幼い頃の記憶。そこには3人の家族が仲良く公園のベンチで、寄り添って笑ってる。
あっ…
家を出るとき、最後に見た写真がこの時の写真だった。
あのときは、どうしてこんなことになってしまったんだろう。意味が分からなかった。
今でも、こうなってしまったって事は分からないけど、ただ、ただ、分かるのは
やっぱり愛の重さだったのかもしれない。
どんなにお父さんとお母さんが、愛し合って美優は生まれてきたか、なんて分からない。
だけど、きっとその時はこんな結末になることなんて、二人とも思いもしなかったと思う。
いつか、何かが狂ったとき、きっと愛も狂った。
愛し方って、難しい。愛し方によって自分を憎くしたり、幸せにしたりすると思う。勿論相手も。