「玖生のおかげよ。んも~」
マナミが机の上にコンビニおにぎりとサラダを広げながら云った。
囚人の束の間の休憩の、自由時間のお昼休みだ。
マナミはどんぐりまなこを一層キラキラさせながら浮き足立っている。
「なんか、会えなかった時間を取り戻してる感じ? 喧嘩別れしただなんて、信じられないくらいよ」
私は、マナミのプリクラとメアドを貼った用紙を、男子高の前で無作為に配ったところ、たまたまそれが別れたマナミの元カレに渡ったらしいのだ。
それでマナミは今、復活愛に目覚めている。
「何か、世の中バラ色って感じ? 恋っていいわよ、玖生。不特定多数の男子と遊ぶのもいいけど、やっぱり彼氏っていいわぁ」
「ふーん」
私は両手を組んで宙を見つめているマナミに適当な相槌を打ちながら、その隙に彼女のおにぎりに手を伸ばし、ぺりぺりとパッケージを剥がす。
マナミが机の上にコンビニおにぎりとサラダを広げながら云った。
囚人の束の間の休憩の、自由時間のお昼休みだ。
マナミはどんぐりまなこを一層キラキラさせながら浮き足立っている。
「なんか、会えなかった時間を取り戻してる感じ? 喧嘩別れしただなんて、信じられないくらいよ」
私は、マナミのプリクラとメアドを貼った用紙を、男子高の前で無作為に配ったところ、たまたまそれが別れたマナミの元カレに渡ったらしいのだ。
それでマナミは今、復活愛に目覚めている。
「何か、世の中バラ色って感じ? 恋っていいわよ、玖生。不特定多数の男子と遊ぶのもいいけど、やっぱり彼氏っていいわぁ」
「ふーん」
私は両手を組んで宙を見つめているマナミに適当な相槌を打ちながら、その隙に彼女のおにぎりに手を伸ばし、ぺりぺりとパッケージを剥がす。