いたずらな質問をしてみた。
 
私はソファに座ることなく、突っ立ったままだ。
 
昨日を、ブラジャーをつけたまま眠ってよかった。
 
薄手のパジャマなので、ノーブラだったら私の小さな胸でもつん、とさくらんぼが主張していただろう。

「南生ちゃんは……白、かな」

「白」

「うん。何かイメージでね。紗生ちゃんは淡いグリーンかな」
 
私たち3つ子の中で、私がピンクだなんて、何だか一番女の子らしい色じゃんか。
 
私のこころはほんわりと暖かくなる。

「そう……」
 
私は伊津くんに背を向けた。
 
そして、タッと走り出した。
 
リビングを飛び出て、勢いをつけて階段を駆け上がり、自分の部屋へと戻り、ぽすん、とベッドの上にダイビングした。
 
むね……胸が、痛かった。