「古瀬の妹2人が弁解に来たぞーっ」
二堂先生は呆れ顔でコーヒーをすすっていた。
朝、学校へ着くなり私は職員室へと向かった。
先生には、昨日送ってもらったお礼と、その後の私の詭弁を撤回するためだった。
直哉くんと途中までゆっくり歩いてきたものだから、朝の礼拝5分前で職員室はぱたぱたとせわしなかった。
「紗生と、玖生が、ですか?」
ああ、と、だけは爽やかな先生が目を細めて頷く。
私よりに2人は先に学校へやってきたのだろう。
「すみませんでした」
「事情は解ったよ。彼氏とうまくいってなかったんだろ。だからここんとこ古瀬は情緒不安定だったんだな」
「すみません」
「進路希望は“お嫁さん”なんて書くし、俺が婚約者だなんて云うし……」
二堂先生は呆れ顔でコーヒーをすすっていた。
朝、学校へ着くなり私は職員室へと向かった。
先生には、昨日送ってもらったお礼と、その後の私の詭弁を撤回するためだった。
直哉くんと途中までゆっくり歩いてきたものだから、朝の礼拝5分前で職員室はぱたぱたとせわしなかった。
「紗生と、玖生が、ですか?」
ああ、と、だけは爽やかな先生が目を細めて頷く。
私よりに2人は先に学校へやってきたのだろう。
「すみませんでした」
「事情は解ったよ。彼氏とうまくいってなかったんだろ。だからここんとこ古瀬は情緒不安定だったんだな」
「すみません」
「進路希望は“お嫁さん”なんて書くし、俺が婚約者だなんて云うし……」