翌日。熱はすっかり下がってしまって、学校へ行くことにした。
 
あんなことを二堂先生と直哉くんに云ってしまって、自分でもどうしたものか、と困惑していた。
 
紗生や玖生と電話で、どんな話でまとまったのだろう。そして直哉くんは何を思ったのだろう。
 
朝ご飯を食べ終え、洗面台へ行き、制服に着替えて家を出たところで、そこには直哉くんが立っていた。

「おはよう。熱はもう、いいの?」